選挙 – オンライン投票は可能か。

シンガポールは電子政府世界ランキングでトップクラス、オンライン投票もシンガポールでだったら可能なのではないか?と思ってしまいます。

それについては、貿易産業大臣のチャン・チュンシン氏が回答しています。

SingPass を利用してオンライン投票システムにログインしたとしても、本人が投票としたという確証はないし、なりすましを防げる方法はない。監査目的で投票の正確さを現在のIT検証システムで確認する場合、投票者がどの党を選択したかなどの情報を正確に記録する必要があり、これは投票の秘密性に反することになると。

 

ということで、シンガポールでのオンライン投票はまだまだ先なようです。

 

References:

Seedly: GE2020 Singapore: Is Your Vote REALLY A Secret?
https://blog.seedly.sg/is-your-vote-secret-singapore/

TODAY: Difficult to prevent voter impersonation and ensure voting secrecy with online voting: Chan Chun Sing
https://www.todayonline.com/singapore/difficult-prevent-voter-impersonation-and-ensure-voting-secrecy-online-voting-chan-chun

マスク自動配布機

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StayMasked (July 6, 2020) Retrieved from https://stayprepared.sg/staymasked/

シンガポールでは4回目のマスク配布が行われています。

最初にマスクを受け取ったときは、受取の記録はすべて手書きで紙に書かれており、急いで配布したという感じでしたが、常に進歩するシンガーポールでは、3回目からこのような自動販売機のようなマシンを利用して自動になりました。

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このマスクは、テマセクファウンデーションから配布されているものです。テマセクファンデーションは、シンガポールの政府系ファンドであるテマセク・ホールディングス傘下の非営利団体。つまりは政府系です。

まずは、普通の自動販売機のように、液晶画面からとりたいマスクのラックの番号(いまのところ、どのマスクも同じもの)を押して、Step2 と書いてあるところにNRICカードのバーコードを読み取らせるか、またはNRICの番号を液晶画面から入力すると、無料でマスクを受け取れます。1セット(2枚入り)以上ほしい場合は、Websiteから先に注文してDBS PayLah!PayNow やクレジットカード等で支払いを済ませてから、この配布機で受け取ります。一人5セットまで、1セット8ドルで購入できます。

大人のNRICを利用すると大人サイズのしか受け取れないようです。

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この配布機は、近所のコミュニティーセンターやバスターミナルなどに設置されていますが、マスクをとりに行ったけど、空っぽだったということがないように、それぞれの配布機のマスク在庫量も確認できます。

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例えば、テマセクファウンデーションの事務所の郵便番号を入力して、最寄りの配布機を探してみました。

Atriumにある配布機は現在在庫なしですが、Kampong Blam Bras Basah RC に設置されている配布機にあればまだ在庫は十分にあるそうです。

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マスクは30回洗って再利用できるらしく、また1か月後に配布されるそうです。

ありがたいことに、シンガポールでは、マスク、フェイスシールド、消毒液は十分にいきわたっているのではないでしょうか。

 

References:

StayMasked: What is StayMasked?
https://stayprepared.sg/staymasked/

Singapore Government Agency Website: How to redeem the new reusable mask
https://www.gov.sg/article/when-should-i-wear-a-mask

Channel News Asia: COVID-19: Every Singapore resident to get a pair of reusable masks from Jun 29
https://www.channelnewsasia.com/news/singapore/covid-19-singapore-residents-get-two-free-reusable-masks-temasek-12868966

 

 

Zoom 使用停止

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こちらはつい先日の Zoom の様子。授業をしたのではなく、担任の先生から「元気してますか?」的なチェックでした。また来週ね!なんて言ってたのですが、Zoom の利用を停止するように教育省が通達をだしました。

シンガポールのZoomの授業がハッキングされ授業中に猥せつな画像が表示されたらしいのです。以前から、セキュリティに関して問題があると言われていたZoomですが、このようにハッキング事件が起こってしまったのは残念です。

私が勤めている学校では、最初から Microsoft Teams かBlackboard Collaborateを利用するように指示がでていたので問題ないのですが、小中学校の先生は、その手軽さからZoomを使うことが多いようです。小中学校は来週から何を使って子供たちとコミュニケーションをとるのかまだ連絡がありません。

[追記] MOEはその後(2020年4月14日)、Zoomに働きかけセキュリティボタンによって、ユーザがセキュリティセッティングを簡単に行えるようにしたり、また、教員が参加者のスクリーン共有などの機能を利用させないなど、いくつかの利用ルールを守ればZoomによる授業を再開してもよいと発表しました。

 

References:

The Straits Times: Coronavirus: No more Zoom for home-based learning after hackers show obscene photos to Singapore students
https://www.straitstimes.com/singapore/hackers-hijack-home-based-lessons-on-zoom-to-allegedly-show-obscene-photos-to-children

Channel News Asia: MOE suspends use of Zoom in home-based learning following breaches involving obscene images
https://www.channelnewsasia.com/news/singapore/moe-suspends-zoom-home-based-learning-obscene-images-12626534

Channel News Asia: MOE will allow teachers to ‘progressively’ resume use of Zoom, police reports filed on recent breaches
https://www.channelnewsasia.com/news/singapore/covid19-zoom-progressively-resume-moe-home-based-learning-12637546

Polymall – ポリテクニックの学生のためのオンライン学習ポータル

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Polymall (April 8, 2020) Retrieved from https://polymall.polytechnic.edu.sg

小中高の生徒用のオンライン学習ポータルがあるように、ポリテクニックの学生用には、Blackboard Learning Management Systemをプラットフォームに利用したオンライン学習ポータルもあります。ポリテクニックの学生に、基礎科目を提供するために始まりました。SLSとの違いは、教育省が主導というより、シンガポールの5つのポリテクニックのジョイントプロジェクトであり、教員が集まり作成するモジュールを決定したり、モジュール作成のための標準化など話し合いを重ねて進めてきたということです。コンテンツの作成も、ポリテクニックの教員によって作成されました。開発の際の基本は、以下の4つ。① 一口サイズのコンテンツの提供 ②個人でアクセス可能 ③教員の介入を要さない完全オンライン教材であること④ 主体的な関与を引き出すこと。

こちらは私が開発に携わった Data Visualisation Techniquesというモジュールです。

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例えばこのモジュールは、4-5つのサブモジュールから構成されています。それぞれのサブモジュールで Bybee による5E 教授法「関与Engage,探索Explore,説明Explain,精緻化Elaborate,評. 価Evaluate」の学習サイクルも考慮してデザイン&開発されています。

“Engage”のステップとして、そのサブモジュールで勉強する内容がなぜ実社会で必要なのかを説明する簡単なアニメ Episode があり、Explore、Explain、Elaborateステップは学習モジュールの中で行い、最後に学習した内容をShare するEvaluateステップから構成されています。

Polymall のサイトがアップしたのは、2016年9月。最初のモジュールがアップロードされ利用されたのは2016年10月。後期に間に合うように行いました。ICT系のBatch 1 モジュールは Programming Language。モジュール作成のための会議は2014年ころから始まっており、私も ICT モジュール Batch 2 のデータベースシステム のコンテンツ作成のため、モジュールリーダとして2015年から会議に参加しました。データベースシステム モジュールが公開されたのは、2017年4月です。現在もIT系のポリテクニックの学生がデータベースを勉強する際に、副教材などとして利用されています。

 

Reference:

Channel News Asia: The online portal changing the polytechnic experience
https://www.channelnewsasia.com/news/singapore/polytechnic-polymall-courses-improving-teaching-learning-11698814

 

Student Learning Space – 小中高オンライン学習ポータル

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Student Learning Space – SLS – Ministry of Education (April 8, 2020) Retrieved from https://vle.learning.moe.edu.sg/

SLS (Student Learning Space) は、教育省とGovTech によって開発され、2018年5月に公開されました。教育省傘下の学校(主に小中高)で使用されているオンライン学習ポータルです。

ログインすると、その週に終わらせないといけない課題が表示されます。

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算数は e-learning 教材を見たり、問題に答えたり。体操や音楽の教材もあります。面白いと思ったのは言語の教材。

文章を音読して録音したものを提出すると、すぐに流暢かどうか、発音がしっかりしているかの点数が表示されます。点数がすぐにでるので、発音を直したほうがいいのか、それとももっと流暢に話さないといけないのか、どのように練習したらいいのかわかります。

 

以前は、教育省認可の教科書を提供している会社のサイトで、副教材も提供されているので、それらが利用されていました。

例えば、Marshall Cavendish Education社から提供されているオンラインサイトも、ログインするとオンライン教材にアクセスしたり、学校からのアナウンスメントがみれるようになっていました。

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Marshall Cavendish Online (April 8, 2020) Retrieved from
https://www.mconline.sg/

機能的なものは一緒だと思うのですが、SLSは教育省が提供しているコンテンツのほかに、それぞれの学校もコンテンツを作成してSLSにアップし、子供たちに提供することが可能です。

シンガポールは3月27日に週一で Home Based Learning を行うと発表があり、小学校は水曜日、中学校は木曜日、高校は金曜日に曜日別に行いました。その後、4月3日に急遽発表があり、4月8日から5月4日までFull Home Based Learning になりました。

その他に勉強の予定表が Parents Gatewayを通して送られてきます。ほとんどが自習なので、小学校高学年になれば自分で予定にあわせて勉強してくれますが、低学年には親がつきっきりで、次に何して、これをしてと指示をしないとなかなかすすみません。また、e-Learning も習ったことのない新しいトピックスを e-learning で小学生低学年に自分で理解させるのはかなり難しいです。先生によりけりで、Zoom を使って授業をする先生も中にはいますが、数は少ないと思います。

このFull Home Based Learning 明け、子供たちの学習にかなりの差がついてるのではないかと思います。

 

References:

GovTech: Student Learning Space
https://www.tech.gov.sg/products-and-services/student-learning-space/

Ministry of Education: SINGAPORE STUDENT LEARNING SPACE (SLS)
https://www.moe.gov.sg/education/syllabuses/singapore-student-learning-space-(sls)#about-sls

The Straits Times: Coronavirus: Lessons at home for primary school pupils proceed smoothly, despite teething issues
https://www.straitstimes.com/singapore/coronavirus-primary-school-pupils-first-to-attend-online-classes-from-home-on-wednesday

 

 

SG Wuhan – シンガポール新型肺炎感染マップ

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SG Wuhan – Map Overview (February 17, 2020) Retrieved from https://sgwuhan.xose.net/

 

日本経済新聞提供のコロナウィルス感染世界マップ やジョンホプキンス大学システム科学工学センターが提供する Coronavirus COVID-19 Global Cases Dashboard など、感染の状況が地理情報と一緒に表示されるサイトがでてきています。

シンガポールもたくさんの感染ケースが報告されており、シンガポールには国内のみの感染ケースを表示しているダッシュボードがあります。ひとつは、保健省(MOH: Ministry of Health) が提供している、Official Update of COVID -19 Situation in Singapore。もう一つは、作者は不明ですが、シンガポールの陸上交通庁(LTA:Land Transport Authority)が提供しているOneMap サービスを使用しているダッシュボードです。

それぞのケースをクリックすると、政府が提供している情報から、感染ケースが確定した日、性別、国籍、どこに滞在しているか、どこを移動していたかの情報が青いラインで表示されます。

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あるニュースサイトでは、行動履歴を表示する必要があるのか、などと批判的に書かれていましたが、みんなが知りたいと思うことなのではないかと思います。批判されたからなのでしょうか、最初のころには表示されていなかったメッセージが、ページにアクセスすると表示されるようになりました。

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”一時的な接触による感染のリスクは低いです。感染の確定や疑いのある患者が訪れた場所を避ける必要はありません。詳しい情報は、保健省や政府のWEBサイトを参考にしてください。このサイトの目的は、保健省から提供される情報をもとにコロナウィルスが発覚したケースを可視化することにあります。このサイトは、保健省や政府となんら関係はありません。”

 

** 追記 (April 8 2020) **

最近は1日に発見されるケースが70以上と増えてきたので、SG Wuhanのサイトはどうしただろうかと思ってアクセスしてみたら、やはり個人のデータ処理の許容範囲を超えていたようで、サイトのアップデートが3月18日で終了していました。この試みは素晴らしかったので、この記事は消さずに残しておきたいです。

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References:

Asia One: Here’s an online map that pinpoints Wuhan virus infection cases in Singapore
https://www.asiaone.com/digital/heres-online-map-pinpoints-coronavirus-infection-cases-singapore

Business Insider Singapore : One map shows where the coronavirus has spread in Singapore, the worst-hit country outside of China
https://www.businessinsider.sg/one-map-shows-where-the-wuhan-virus-has-spread-in-singapore-the-worst-hit-country-outside-of-china/

 

Find My Car – 車どこにとめたっけ?

日本からシンガポールに移住した時に思ったのが、CCTVがなぜこんなにあるんだろうかと。こんなにたくさんのCCTVを誰がいちいちチェックしてるんだろうか、と思ったものです。

Business Insider によると、1000人あたりに対するCCTVの数は15.25台で、シンガポールは世界で11番目に多くのCCTVから監視されている City なのだそうです。CCTV設置数の多さは、犯罪率の低さや安全指数の高さにそれほど関係しているわけではありません。CCTVの設置は、将来的に人物追跡システムの構築に利用されるのだと思います。

このCCTVですが、シンガポールのチャンギ空港では、セキュリティの問題だけでなく、もっと身近な問題を解決するのに利用されています。

チャンギ空港は、現在ターミナルが4つあり、約8000台 (T1:2500台, T2:2300台, T3:1600台, T4:1700台)ほどの駐車スペースがあります。2019年4月にオープンした複合型施設のJewelが空港に隣接していて、ターミナルの行き来が簡単にできます。

誰かを空港に送った帰りに Jewel で買い物して、食事をして帰ってくることもけっこうあります。そこで問題になるのが、

車、どこにとめたっけ?

 

そこで、チャンギ空港の駐車場に設置されているDigital Signageでは、フロアガイドのほかに、ビデオベース駐車場案内システム (VPGS: Video-based Parking Guidance System) を提供しています。このVPGSが最初に導入されたのは2017年で、最初は、駐車場に出入りする車を登録し、駐車スペース以外の場所にとめている車や、ピックアップポイントを占領している車を取り締まるために導入されました。その後DVGSの機能を利用して、「Find My Car」サービスが提供されるようになりました。

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使い方は簡単で、車のナンバーを入力して検索すると、自分の車がサイネージに映し出され、歩いている人のシルエットアイコンをクリックすると、現在地から車をとめた場所までの行き方が表示されます。

これは、駐車場に入る際にCCTVが車の正面からの写真をとってナンバープレートを認識します。そこから駐車場にあるいくつものCCTVの画像から、そのナンバープレートの車を探し出してくれるのです。

駐車場を出る際にも写真がとられ、駐車場から車が出たことが記録されます。

今までは人が手分けして車を探していたところ、画像分析で簡単に車を探してもらえます。これでどこに駐車したか覚えなくても大丈夫!

 

 

 

References:
Changi Airport Group: Smart Parking Guidance System
http://www.changiairport.com/corporate/media-centre/resources/publication/issue-9/smart-parking-guidance-system.html

Business Insider Singapore: Singapore is the 11th most-surveilled city in the world – but it doesn’t even come close to China: Repo
https://www.businessinsider.sg/singapore-is-the-11th-most-surveilled-city-in-the-world-but-it-doesnt-even-come-close-to-china-report/rt

 

 

StaffOnDemand

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StaffOnDemand (November 28, 2019) Retrieved from https://staffondemand.sg/

シェアリングエコノミーはますます拡大し、私たちの生活に浸透してきているようです。こちら、2013年に始まった Cloud based のリクルートメントプラットフォーム、StaffOnDemand.sg です。中小企業など人材確保に時間をあまりさけられない企業に対し、簡単にスキルのある人材を探して面接を調整することができるプラットフォームを提供しています。

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今までは自社内で業務を完結させるインハウス形態でしたが、それから人材派遣(テンプスタッフ)が利用されるようになり、一部の業務を外部委託するアウトソースが行われるようになりました。今後は私たちの働き方を変え、人材スキルを活かしたオンデマンドスタッフィングが伸びていくと考えられます。

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(allwork) (November 28, 2019) Retrieved from https://www.allworknow.com/why-you-need-on-demand-staffing

 

シェアリングエコノミーは、私たちのライフスタイル、消費活動を一変させました。例えば:

Material and energy (資源とエネルギーのシェア) -P2P電力取引
Transportation (移動のシェア) -ライドシェア
Products (モノのシェア) -フリマアプリ
Space (空間のシェア) -コワーキングスペース
Money (お金のシェア) -クラウドファンディング
Professional and Personal Services (人材のシェア) -オンデマンドスタッフィング

シェアリングエコノミーは次に何を変えるのでしょうか?

 

 

References:
Tech In Asia: Singapore startup lets you save time by posting job ads everywhere at once
https://www.techinasia.com/staffondemand-startup-profile-singapore
(allwork): Traditional vs. On-Demand Staffing
https://www.allworknow.com/why-you-need-on-demand-staffing

Mobile Wallet apps: もし間違えて送金してしまったら?

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Channel News Asia: Reversing A Cashless Mistake (November 19, 2019) Retrieved from https://www.channelnewsasia.com/news/video-on-demand/why-it-matters/reversing-a-cashless-mistake-12102480 

マッキンゼービジネスコンサルタントによると2019年5月の時点で10人に7人のシンガポール人が Mobile Wallet を利用しており、App Annie によると、よく利用されている Mobile Wallet は、 Grab Pay, PayLah! そして、UOB Mighty Pay だそうです。

2017年から現在まで約28,000,000 件、金額にして約46億シンガポールドル(1ドル80円で計算すると約3.7千億円) のPeer-to-Peer の入出金が行われているそうですが、みんな間違いなく相手に送金できているのでしょうか?間違えて他の人に送ってしまったってことはないのでしょうか?もし、間違えてしまった場合にはどうしたらいいのでしょうか?といったことがレポートされているビデオクリップです。

ここで内容を少し紹介したいと思います。

電話番号を指定することによって、相手に簡単に送金できますが、もし間違った番号に送ってしまったらどうしたらいいのでしょうか?

PayLah!サービスを行っているDBS銀行のWebサイトを見てみると、もし間違った番号に送金してしまった場合には、その人に連絡してリファンドを依頼してください、と書いてあります。

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DBS (November 19, 2019) Retrieved from
https://www.dbs.com.sg/personal/support/bank-local-wrong-funds-transfer.html

DBSのPayLah!サービスの担当者のインタービューの中で、もし間違えて送金してしまった場合、なぜDBSはその送金をキャンセルしてお金を送金元にもどせないのか、とレポーターの人が聞いていました。それはお金を受け取った人の承諾もとらずに、それが本当に送金間違えのケースなのか、送金されるべきはずのお金だったのかは、送金者の依頼だけでは確認がとれないからであるとの回答でした。しかしながら、間違えて送金してしまうケースというのはとても少ないらしく、間違った送金相手に連絡がつかないので、リファンドをしてほしいとDBSに連絡がくるケースは0.001%にも満たないのだそうです。

では、間違えて送金してしまった相手にリファンドに応じてもらえない場合はどうしたらよいのでしょうか?

シンガポールの弁護士さんの話によると、間違って送ったお金の所有権は送金者にあるので、もし送金相手がリファンドに応じなかった場合、警察に報告するか、提訴するか、どちらかの手段にでないといけないそうです。

でも、Peer-to-Peer で知り合いに送金するのは、たとえば夕飯代を割り勘にして50ドルくらい送る、といったケースだと思いますが、数千円のお金が戻ってこないからといって、警察に行ったり提訴することのほうが、時間と労力がかかってしまいますよね。

では、Mobile 決済のしくみを提供している側は、なぜリファンド機能をつけないのでしょう。

ここで、さまざまな決済方法を扱っているお店の店長さんのインタビューがありました。お客さんからはわかりませんが、クレジットカードやPayPalでは、決済を行うお店がカード会社に手数料を支払っています。現在のところ、PayLah!といったMobile 決済を扱うお店側の手数料は、クレジットカードやPayPalの手数料に比べて格段に安いのだそうです。ですが、クレジットカードやPayPalはリファンド機能があります。つまり、そういうサービスがあるかどうかの違いなのでしょう。

Mobile 決済を利用する場合、手軽ではあるけれど、利用者が気を付けて使わないといけないということですね。

さて、DBSのインタビューでもありましたが、間違って送ってしまった場合、それを受け取った側に連絡すると、驚くことに、ほとんどの場合すぐにお金を返してくれるそうです。

10年位前にお財布を落としたときも、警察に届けたら、IDとか入ってるのだったらすぐにもどってくるよと言われました。実際、1週間くらいしたら、お財布の中にはいっていたカード類がすべて郵送されてもどってきました。お財布を拾った人が、お財布とお金をとって、使ったら足がつくと思われるカード類には手をつけずに送り返してくれたのです。お財布とお金をとられて頭にくるところですが、IDを返してもらったおかげで再発行は免れるので、なぜか“ありがとう”という気持ちになってしまいました。つまり、シンガポールはなくしたものが戻ってくる国なのです。

Mobile 決済で間違って送金してしまってもお金が戻ってくるのは、そういう国だからなのかもしれません。

References:

The Straits Times: Mobile wallet operators race to be the best
https://www.straitstimes.com/singapore/mobile-wallet-operators-race-to-be-the-best

Asia One: GrabPay is most popular e-wallet in Singapore: Report
https://www.asiaone.com/digital/grabpay-most-popular-e-wallet-singapore-report

Channel News Asia: Screwed up an e-wallet payment? Here’s how to get your money back
https://www.channelnewsasia.com/news/cnainsider/screwed-up-mobile-wallet-payment-how-to-get-your-money-back-12173718

AI Singapore

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3月8日は国際女性デー。女性のための、AI for Everyone workshop が開催されたので参加してきました。

主催は、AI Singapore。AI Singapore は2017年5月に、シンガポール国立研究財団(National Research Foundation of Singapore: NRF)によってシンガポール人のAIの能力を向上させるために設立されたAI推進プログラムです。

AI Singapore の目的は3つ。

AI研究(次の科学的イノベーション、問題解決の突破口となるものは何かをキャッチする)
AI技術(主な技術的問題解決に挑む)
AIイノベーション(AI利用をより多くの人に広め、人材育成、産業の成長を目指す)

AIイノベーションでは、小学生から社会人まで、対象別にさまざまなプログラムが開催されています。

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Reference: Presentation Slide from AI Singapore on 8 Mar 2019

AI for Students では、学生に無料でAIを学習するための教材を提供しています。 AI Singaporeは、DataCamp というデータサイエンスに関連したコースを提供いている e-learning のサイトと提携しており、そこから教材を利用できるようです。

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AI for Students (March 9, 2019) Retrieved from https://www.aisingapore.org/industryinnovation/ai4s/

このWorkshop には、シンガポールの女性の大臣ジョセフィン・テオ (人材開発大臣兼第二内務大臣相)のお話もありました。彼女は、AIなんてわからないと思うかもしれないけど、興味をもつことは重要であり、AIに関する記事を読むよう、特にAIの今の技術ではできないことは何か、ということに注意しながら記事を読むといいと話されていました。それが将来、どのような人材が必要なのか計画をたてるために必要だと、人材開発大臣らしいお話でした。

シンガポールの大臣のスピーチの全文は、ネットで公開されることが多いので、公開されたらリンクを追加したいと思います。

 

References:

AI Singapore:About Us
https://www.aisingapore.org/about-us/

Singapore will spend $107m to be a force for AI in the next 5 years. It’s just in time
https://www.techinasia.com/singapore-aisg-startups

GovInsider: Exclusive: Singapore’s plan to get ahead on AI
https://govinsider.asia/innovation/laurence-liew-ai-singapore-artificial-intelligence/