Noodle Factory

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Noodle Factory (March 9, 2019) Retrieved from https://www.noodlefactory.ai/

先日のAI for Everyone workshop で紹介された、Noodle Factory Chatbot を紹介します。

チャットボットを簡単にカスタマイズして一般に使えるようにしたサービスです。何をテーマに会話をさせるのか、テーマになる情報をワードにまとめ、そのワードファイルをNoodle Factory にアップロードするだけで、そのテーマ専用のチャットボットを作成できます。ワードファイルは、特別なフォーマットを用いるのではなく、一般的な文章です。

例えば、学校のオープンキャンパスのイベントを行う際、イベント情報をワードにまとめて Noodle Factory にアップロードするだけ。「イベントは何時からですか?」「学科に関する質問をしたいのですが、学科の先生とお話できますか?」など、イベント担当の人にメールをしなくても、オープンキャンパスのイベント情報を学習したチャットボットを用意しておけば、簡単なイベントに関する質問メールに時間をさくこともなくなります。

6か月のトライアルアカウントを作ってもらったので、試しに、Deep Learning とは何かを Wikipedia からコピーしてワードにし、それをアップロードしてみました。

ファイルがアップロードされたのがわかります。

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そこでDeep Learning ついていくつか質問してみました。

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与えた情報内でしか質問に答えられませんが、質問を理解して、回答を与えられた文章の中からさがします。

質問と回答は記録として残るので、もし回答が正しくなかった場合には、あとから変更することもできます。次回、同じような質問があったときには、ただしい回答をさせるように学習させます。

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チャットボットを作成するには、自然言語処理やDeep Learning を駆使する必要がありますが、その部分をNoodle Factoryがバックエンドで担ってくれるのですね。

 

Reference:

Noodle Factory
https://www.noodlefactory.ai/

シンガポールで現在活躍中のChatBot

2016年以降、シンガポールではさまざまなチャットボットが使われるようになりました。現在活躍中のChatBotを紹介します。

Ask Judy

住宅開発庁 (Housing & Development Board: HDB) で、新しい&中古の公営住宅のユニットについて、住宅ローン、月極駐車場などについて質問することができます。

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Housing & Development Board (March 9, 2019) Retrieved from https://www.hdb.gov.sg/cs/infoweb/homepage

Ask Jamie

Jamie は、政府系のオンラインサービスでよく見かけます。ちょっと探しただけでも以下のサイトで利用されていました。

環境庁(National Environment Agency:NEA)
陸上交通庁(Land Transport Authority:LTA)
教育省(Ministry of Education: MOE)
内国歳入庁(Inland Revenue Authority of Singapore: IRAS)
GeBIZ (公開入札サービス)
会計企業規制庁(The Accounting and Corporate Regulatory Authority: ACRA)
社会・家庭振興省(Ministry of Social And Family Development:MSF)
法務省 (Ministry of Law: MinLaw)
CorpPass (SingPassの企業用)
健康省 (Ministry of Health: MOH)
シンガポール土地管理局(The Singapore Land Authority: SLA)
内務省 (Ministry of Home Affairs:MHA)

それぞれの省庁のWEBサイトで質問されるであろう内容にChatbotがトレーニングされているようです。

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National Environment Agency (March 9, 2019) Retrieved from https://www.nea.gov.sg/
Ministry of Education (March 9, 2019) Retrieved from https://www.moe.gov.sg/
Land Transport Authority (March 9, 2019) Retrieved from https://www.lta.gov.sg/
Inland Revenue Authority of Singapore (March 9, 2019) Retrieved from https://www.iras.gov.sg/

シンガポール警察庁(Singapore Police Force)の Jamie はちょっと顔が違うかも?

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Singapore Police Force (March 9, 2019) Retrieved from https://www.police.gov.sg/

Jim

DBS銀行の採用担当部署で利用されているChatbotで、2018年6月にサービス開始しました。DBSに就職希望の人に、Jimによる Pre-screening 一次面接のようなものが行われます。また、心理測定テストのようなものも行い、その結果を採用チームに報告します。

 

Bus Uncle

私のおすすめは、バスおじさん Bus Uncle です。2016年10月に始まったサービスで、Facebook Messenger Bot です。シングリッシュで話してくれるし、突っ込んでくれるし、親近感があります。

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Bus Uncle (March 9, 2019) Retrieved from https://www.busuncle.sg/

適当にバスの番号と場所を指定して、次のバスはいつ来るのか聞いてみました。すると、「何言ってんの?そのバスはそんな場所にとまらないよ!」と突っ込まれ、しまいには「タクシー呼べ!」と言われてしまいました。

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Bus Uncle: いらっしゃーい、イマニシ。Busおじさんですよ。
バスの番号とバス停の番号を言ってくれたらわかるから。
例えば、60121の64番バス みたいに。
で、どれぐらいまたなくちゃいけないのか教えるよ。
Nami: トッパイヨー近くの192番バス
Bus Uncle: 192番バスね。だけど、どこのバス停?
(バス停の選択肢が表示される)
Nami: バス停を選択
Bus Uncle: 了解、トッパイヨーバスセンターね。
何言っちゃってんの?192番バスはそこには行かないよ。
Nami: はー?
Bus Uncle: トッパイヨーバスセンターに来るのはこのバス:(バスの番号の一覧)
で、1つ選んで。
Nami: 143
Bus Uncle: 了解、143番バスね。って、タクシー呼びなよ。この時間、公共の交通機関は動いてないって!

 

ガートナーが2016年に発表した、「2017年以降に起こる10の変化」のなかで、2020年までに、世間一般の人は、配偶者よりもChatbotと話しをするようになるだろうと予想されています。2020年まであと1年ですが、この1年で変わるのかしら?Bus Uncle とだったら会話も楽しいかも。

 

References:

Gartner: Gartner Predicts a Virtual World of Exponential Change
https://www.gartner.com/smarterwithgartner/gartner-predicts-a-virtual-world-of-exponential-change/

Channel News Asia: Chatting up the Government will soon be a possibility
https://www.channelnewsasia.com/news/singapore/chatting-up-the-government-will-soon-be-a-possibility-7942962

DBS: DBS introduces Jim, Southeast Asia’s first virtual bank recruiter
https://www.dbs.com/newsroom/DBS_introduces_Jim_Southeast_Asias_first_virtual_bank_recruiter

AI Singapore

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3月8日は国際女性デー。女性のための、AI for Everyone workshop が開催されたので参加してきました。

主催は、AI Singapore。AI Singapore は2017年5月に、シンガポール国立研究財団(National Research Foundation of Singapore: NRF)によってシンガポール人のAIの能力を向上させるために設立されたAI推進プログラムです。

AI Singapore の目的は3つ。

AI研究(次の科学的イノベーション、問題解決の突破口となるものは何かをキャッチする)
AI技術(主な技術的問題解決に挑む)
AIイノベーション(AI利用をより多くの人に広め、人材育成、産業の成長を目指す)

AIイノベーションでは、小学生から社会人まで、対象別にさまざまなプログラムが開催されています。

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Reference: Presentation Slide from AI Singapore on 8 Mar 2019

AI for Students では、学生に無料でAIを学習するための教材を提供しています。 AI Singaporeは、DataCamp というデータサイエンスに関連したコースを提供いている e-learning のサイトと提携しており、そこから教材を利用できるようです。

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AI for Students (March 9, 2019) Retrieved from https://www.aisingapore.org/industryinnovation/ai4s/

このWorkshop には、シンガポールの女性の大臣ジョセフィン・テオ (人材開発大臣兼第二内務大臣相)のお話もありました。彼女は、AIなんてわからないと思うかもしれないけど、興味をもつことは重要であり、AIに関する記事を読むよう、特にAIの今の技術ではできないことは何か、ということに注意しながら記事を読むといいと話されていました。それが将来、どのような人材が必要なのか計画をたてるために必要だと、人材開発大臣らしいお話でした。

シンガポールの大臣のスピーチの全文は、ネットで公開されることが多いので、公開されたらリンクを追加したいと思います。

 

References:

AI Singapore:About Us
https://www.aisingapore.org/about-us/

Singapore will spend $107m to be a force for AI in the next 5 years. It’s just in time
https://www.techinasia.com/singapore-aisg-startups

GovInsider: Exclusive: Singapore’s plan to get ahead on AI
https://govinsider.asia/innovation/laurence-liew-ai-singapore-artificial-intelligence/

 

colourise.sg – 色鮮やかにによみがえれ

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Colourise.sg: (March 3, 2019) Retrieved from https://colourise.sg/

シンガポールの政府テクノロジー局(The Government Technology Agency of Singapore: GovTech) のData Science and Artificial Intelligence Divisionによるプロジェクトでシンガポールの白黒写真をアップロードすると写真に色付けをしてくれるというサービスです。

GovTechは2016年10月に情報通信開発庁 (Info-communications Development Authority:IDA)から公共部門の情報化を推進する部門を分離し、設立されました。2017年5月には、スマートネイション&デジタル政府グループ(Smart Nation and Digital Government Group)が設立されたのを機に首相府の元に設置され、各政府系機関と連携しながら、安全なデジタルサービスの構築、セキュリティ構築を担当することとなりました。

以前紹介したParking.sgもGovTechによって開発されたMobile Appです。

Data.gov.sgのblogには、colourise.sgの開発チームがどのように開発をしたのかが書かれていました。白黒写真に色を付けるというサービスは新しいサービスではありません。基本的に、i) 白黒写真からオブジェクトを抽出する、ii) 白黒部分に色をつける、という2つのタスクを行っています。以前のものは、アメリカの大学のイメージデータセットをもとに作成されており、シンガポールの古い写真に色付けをするのには適したデータセットではないようです。そこでチームはシンガポールの古い写真にあった色付けをできるようにシステムに色付けを学習させたそうです。

というわけで、自分の XX年前の写真を白黒に変換して、実際に色付けをしてもらいました。こちらが元写真。

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左が白黒に変換して colourise.sgにアップロードした画像で、右が colourise.sgが色付けをしてくれたものです。正確な色ではないけれど、雰囲気はあっていると思います。

colorized-image-comparison (1)

References:

GovTech: Newly-launched GovTech to Transform Public Service Delivery with Citizen-centric Digital Services and Products
https://www.tech.gov.sg/media/media-releases/newly-launched-govtech-to-transform-public-service-delivery-with-citizen-centric-digital-services-and-products

Data.gov.sg Blog: Bringing black and white photos to life using Colourise.sg — a deep learning colouriser trained with old Singaporean photos
https://blog.data.gov.sg/bringing-black-and-white-photos-to-life-using-colourise-sg-435ae5cc5036

Fairness, Ethics, Accountability and Transparency (FEAT) Principles

2018年11月、AIやデータ分析を金融業界で利用するにあたって、公平性・道德・説明責任・透明性の規範をシンガポール金融管理局が公表しました。

— 抜粋 —

– 個人情報を利用したAI・データ分析駆動型の意思決定は、その正当性を理由づけなければならない。

– AI・データ分析駆動型の意思決定に使用されたデータやデータモデルは、定期的に見直し、その精度や関連性を検証しなければならない。

– AI・データ分析駆動型の意思決定は、少なくとも人が行う意思決定と同じ理論基準で行われるべきである。

– AI・データ分析駆動型の意思決定の利用は、適切な社内の権限のある機関によって承認されなければならない。

– 国民の信頼を高めるために、AI・データ分析の使用は、データ主体に一般的なコミュニケーションの一部として積極的に開示されるべきである。

 

References:

MAS introduces new FEAT Principles to promote responsible use of AI and data analytics
http://www.mas.gov.sg/News-and-Publications/Media-Releases/2018/MAS-introduces-new-FEAT-Principles-to-promote-responsible-use-of-AI-and-data-analytics.aspx

Principles to Promote Fairness, Ethics, Accountability and Transparency (FEAT) in the Use of Artificial Intelligence and Data Analytics in Singapore’s Financial Sector

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