OneMap – シンガポールの地理空間情報

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OneMap (February 17, 2020) Retrieved from https://www.onemap.sg/

 

2018年に発表された シンガポール地理空間基本計画(Singapore Geospatial Master Plan) は、2014年に発表されたシンガポールの Smart Nation を支援するものです。

シンガポールは地理情報システムにおいて(も?)すすんでおり地理情報システム(GIS: Geographic information system) を組み込んだ統合土地利用システム(ILUS: Integrate Land Use System) を1980年に作成していました。まだまだ紙の地図が利用されていた頃です。

その頃から改良に改良が重ねられ、2010年にはGoogle Map のシンガポールバージョンとCNNでも紹介されたOneMapが発表されました。ですが、この地図、建物や場所を示すだけの地図ではありません。シンガポール人が生活していく上で必要なありとあらゆる情報が詰め込まれているのです。たとえば、 小学校に子供を入学させるのに、1キロ圏内、2キロ圏内とか制約があるのですが、希望する小学校にの1キロ圏内の居住エリアはどこか、など。

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また、不動産情報もシンガポール人にはかかせない情報です。

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あと、面白いのはシンガポールでのドローンの飛行可能な場所も確認できます。2015年にドローンの規制が厳しくなりましたが、2016年、シンガポールはドローンの利用において登録は必要ないとしました。しかし、2019年6月にチャンギ空港上空を不審ドローンが侵入したりこともあり、政府はドローン利用において登録制にすることを検討しています。

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OneMap では、APIも提供されているため、自分のWebサイトから地図を表示させることも可能です。

 

References:
CNN: OneMap, Singapore’s ‘Google Map with a difference,’ hits screens
http://travel.cnn.com/singapore/play/onemap-singapores-version-google-maps-015128/

Singapore Land Authority: MORE SERVICES, MORE INFORMATION ON ONEMAP
https://www1.sla.gov.sg/articles/press-releases/2011/more-services-more-information-on-onemap

The Straits Times: Census data now displayed on SLA’s OneMap
https://www.straitstimes.com/singapore/census-data-now-displayed-on-slas-onemap

The Straits Times: Singapore to require mandatory registration for all drones
https://www.straitstimes.com/politics/singapore-to-require-mandatory-registration-for-all-drones

Mask Go Where – マスク配布へ

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MASK GO WHERE (February 3, 2020) Retrieved from https://maskgowhere.sg/

 

シンガポール政府は本当に仕事が早いです。マスクはどこも売り切れなので、2月1日からシンガポール政府は、約130万家庭に4枚ずつ、5百万枚以上のマスクを配給することにしました。

受け取りには、NRIC(登録識別カード番号)の提示が必要です。近くのコミュニティーセンターで受け取れるのですが、住所ごとに受取日が違います。先日、近所に住む友達に、コミュニティーセンターで受け取れるから、行ってみて~とメッセージしたら、ここら辺は来週にならないともらえないから、またコミュニティーセンターに来るように言われたそうです。ゴメンね。。。

というわけで、郵便番号を入力すると、どこのコミュニティーセンターでいつマスクを受け取れるのかわかる Web サービスが登場しました。

GovTech が一晩で作成したやっつけ仕事です。例えば、自分の郵便番号を入力すると、いつどこでマスクが配布されるのかすぐにわかります。

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定められた日時にコミュニティーセンターに行くと、住所ごとにどのテーブルでマスクをもらうのか教えてもらえます。

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住所を記入して、NRICを提示するとマスクがもらえます。

 

一家族(ユニット)につき4枚のマスク1セットがもらえることになっていて、ユニット番号を記入するのだけど、その記入は手作業だったんですよね。もしかしたら、すでに同じユニット番号で誰かがマスクをもらってしまっているかもしれないし、そこら辺のチェックは受付の人たちが一覧を目で確認するだけ。そこまではシステム作る時間なかったのかな?データを集める必要がないと思ったのかな。

 

 

Reference:

The Straits Times: Mask distribution to begin at 200 RC centres today
https://www.straitstimes.com/singapore/mask-distribution-to-begin-at-200-rc-centres-today

SGWorkPass – その就労ビザ有効?

最近、勤続9年だったヘルパー(正式にはforeign domestic helper)から新しいヘルパーに変更したので、ヘルパーに関するWebサービス、Mobile app の紹介をしたいと思います。

勤続9年のヘルパーがトランスファー(他の家で働くこと)したいというので、うちも新しいヘルパーを雇うことにしました。元ヘルパーと新しいヘルパー、それぞれのヘルパーのエージェントが書類の作成をしてオンラインで人材省(MOM : Ministry of Manpower)に書類を提出します。

申請の流れは以下。:

①.元ヘルパー:トランスファーを了承する旨のレターにサインして元ヘルパーのエージェントに提出 。

②.新しいヘルパー:新しいヘルパーのエージェントで、家族構成などを記載する書類を作成して、ヘルパーに保険を購入し、サインした書類を人材省にオンラインで提出。

③.人材省から書類が受理&承認された旨のメールが届き、再度届いた書類にサインして人材省にオンラインで提出

④.ヘルパー受け入れ当日。元ヘルパーのエージェントが、人材省のWebシステムで、労働許可をキャンセル。その後、新しいヘルパーを受け入れた旨を登録。

⑤.仮の労働許可書レターがメールが送られて、1週間後くらいに労働許可書のカードが書留郵便で送られてくる。

 

実際に人材省に郵送するのでなく、オンラインで処理されるので、連絡はショートメッセージやメール、Web確認のみ!

 

送られてくるメールやWebサイトを紹介したいと思います。

③:申請してから1週間くらいで書類が受理&承認されます。以下のメールは、申請が処理中である旨のメールで、承認されるとまたメールがきます。

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④:実際にヘルパーを交換する日ですが、元ヘルパーを送り出し、元ヘルパーのエージェントが人材省のシステムから、私の家での就労許可をキャンセルします。それから、新しいヘルパーのエージェントに行って、新しいヘルパーを受け入れ、人材省のシステムに新しいヘルパーがうちで働くことを登録します。前に書類を提出&受理されてので、この手続きは実際にヘルパーを受け入れたという登録。

⑤:すぐに人材省から、ヘルパーの就労許可書が届くまで仮の就労許可書レターがメールで送られてきます。

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人材省のサイトに確認すると、私の元ヘルパーの労働許可書がキャンセルされて、新しいヘルパーが雇われたことが記載されています。

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Ministry of Manpower (February 1, 2020) Retrieved from https://www.mom.gov.sg/

 

許可書は、免許証のようなカードで、顔写真と裏には指紋とQRコードが記載されています。労働許可書が有効なものであるかは、SGWorkPass という労働許可書の詳細や、有効かどうかを確認するための Mobile App で確認できます。

2017年9月から段階的に、労働許可書の裏にQRコードが記載されました。

2017年9月:建設や造船業の作業員用の就労許可
2018年1月:それ以外の就労許可(ヘルパー向けを除く)
2018年3月:ヘルパー向けを含むすべての就労許可、配偶者ビザ、長期滞在ビザ

これをSGWorkPass で読み取れば、有効(Valid)かどうかすぐにわかります。労働許可書にも有効期限や働いてる先が記載されてるので、それを見れば有効かどうかわかるのではないか、と思われるかもしれません。ですが、労働許可の有効期限前に解雇されたり、今回のようにトランスファーするケースもあるので、労働許可書カードに記載されている情報だけでは信用できないというのが実際です。なので、この Mobile App があれば、カードが本物かどうかなのではなく、労働許可自体が有効かどうかが確認できるわけです。

 

References:

Ministry of Manpower: New Work Pass card and SGWorkPass mobile app for easier checking for Work Pass status
https://www.mom.gov.sg/newsroom/press-releases/2017/0905-new-work-pass-card-and-sgworkpass-mobile-app-for-easier-checking-for-work-pas-status
Ministry of Manpower: FAQs on New Work Pass / Long-Term Pass Card and SGWorkPass Mobile App
https://www.mom.gov.sg/-/media/mom/documents/sgworkpass/faq-sgworkpass.pdf?la=en&hash=B8E45FE407DEB206AF52C6A0F1CF57E2

SGQR

Singapore Quick Response Code (SGQR) は、2018年9月に情報通信メディア開発庁(IMDA: Infocomm Media Development Authority)と シンガポール金融管理局(MAS: Monetary Authority of Singapore) が始動して開発された、シンガポールのe-Payment で利用される共通のQRコードです。

最近はいろいろな Mobile Wallet アプリがありますが、それぞれのアプリでQRコードが違いました。同じお店なのに、アプリAで支払う場合とアプリBで支払う場合でそれぞれ使用するQRコードが違っていたのです。

そこで登場したのが、SGQRコード。QRコードは一緒なので、あとはユーザが自分の好みのMobile Wallet アプリで支払えばよいだけです。

SGQR – Singapore Quick Response Code. by MASsingapore

 

先日、Singapore で行われた FinTech Festival 2019で見かけたのが、この自動販売機。Mobile Wallet アプリで商品が購入できます。

SGQRに参加しているMobile Wallet アプリは以下の通り。

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*QRコードは加工して読めなくしてあります。

シンガポール金融管理局(MAS: Monetary Authority of Singapore)の発表によると、QRコードの規格を統一するのはシンガポールが世界で初めてなのだそうです。

 

Resources:

Monetary Authority of Singapore: Singapore Introduces World’s First Unified Payment QR Code – SGQR
https://www.mas.gov.sg/news/media-releases/2018/singapore-introduces-worlds-first-unified-payment-qr-code

Monetary Authority of Singapore: Singapore Quick Response Code (SGQR)
https://www.mas.gov.sg/development/e-payments/sgqr

OpenCerts

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OpenCerts (November 3, 2019) Retrieved from https://opencerts.io/

2019年からシンガポールの18教育機関で卒業証書などの証書がブロックチェーンベースのデジタル証書になります。

これはシンガポール政府がOpenCertsプロジェクトと呼んで始めたもので、教育省やGovTech、SkillsFuture、そしてNgee Ann Polytechnicが共同で Ethereumのプラットフォームを利用して開発しました。

これにより卒業証書の印刷と、卒業証書が本物であるかという確認作業から開放されます。

通常、卒業証書といった書類はそれぞれの教育機関から発行されるもので、そこで発行された卒業証書が本物かどうか確かめるには、その教育機関に問い合わせる必要があります。そこには中央管理されたサーバーがあり、学生のデータはそこで一括管理されているはずです。

まず、このOpenCertsのプラットフォーム上で卒業証書が発行されると、それに伴い認識番号が付与さます。また卒業証書に関する情報が圧縮され、その認識番号と圧縮情報が .opencertファイルとブロックチェーンに書き込まれます。

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Retrieved from https://opencerts.io/

ブロックチェーンとは、誰がどこで何を発行されたかといったやり取りの情報=トランザクションがいくか集まったものをブロックと呼び、それぞれのブロックにはタイムスタンプと前のブロックへのリンクが含まれ、それが鎖のように連結していくことによりデータを保管するデータベースのことです。

ブロックチェーンを利用すると、中央機関とするものが存在せず、卒業証書の情報がネットワークに分散されたコンピュータ上で公開管理(分散型台帳)されます。もし意図的に発行機関以外の人がデジタル卒業証書を書き換えると、そこに埋め込まれている情報と、ブロックチェーン上で管理されている情報がマッチしないので、改ざんがバレてしまいます。

手元に実際のデジタル卒業証書がないので、システムのデモをご覧ください

Youtube video from Agile Consulting & Engineering (ACE) team at Government Digital Services (GDS), GovTech

この OpenCertsはブロックチェーンを使用した、初めてのシンガポール政府のサービスです。ブロックチェーン技術は今後も様々な分野で取り入れられる技術であると考えられます。他にもシンガポール政府のサービスに利用されていくのではないでしょうか。例えば、シンガポールの国営住宅の取引履歴など、ブロックチェーンが使えるのではないかと。どのように応用されていくのか楽しみです。

Referencecs:

Channel News Asia: Students graduating from local schools to receive ‘tamper-resistant’ digital certificates
https://www.channelnewsasia.com/news/singapore/students-graduating-tamper-resistant-digital-certificates-11499166
GovTech: With this blockchain-based platform, you may no longer need physical certificates
https://www.tech.gov.sg/media/technews/with-this-blockchain-based-platform-you-may-no-longer-need-physical-certificates

SingPass Mobile App

SingPass のMobile Appが公開されたのは、2018年10月。ちょうどこのブログを始めた頃でした。最初は、それぞれの政府系Web サービスにログインするための2段階ログイン認証アプリという感じでした。

主に認証用に使用していたので、SingPass のMobile App 自体を使ってみることがなかったのですが、2019年5月にアップグレードされ、政府系Web サービスのポータルアプリに進化していました。

1.ログインショートカット機能

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それぞれの政府系Web サービスのページにアクセスして携帯を使ってログインするよりも、最初から携帯からそれぞれのWeb サービスにアクセスするほうがもっと自然ですよね。

2.MyInfo プロファイル機能

シンガポール人の場合、パスポートの有効期限は外務省のWeb サービス、中央積立基金(CPF: Central Provident Fund)の積立金額は、中央年金庁(CPFB: CPF Board)のサイトというように、それぞれのサイトにアクセスしないと確認できなかったのですが、このアプリを利用することによって、自分の大切な情報が一度に確認できてしまいます。

 

シンガポールのすごいところは、絶え間なく進化することなんです。

 

Reference:

GovTech: Three ways SingPass Mobile app makes your life easier
https://www.tech.gov.sg/media/technews/three-ways-singpass-mobile-app-makes-your-life-easier

MyCareersFuture.sg – あなたにおススメのお仕事は?

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MyCareersFuture.sg (October 15, 2019) Retrieved from https://MyCareersFuture.sg/

シンガポールで職探しをするのによく利用される Web Site は、JobstreetMonster Indeed: Job Searchですが、その他に、政府が運営しているMyCareersFuture.sgというサイトがあります。

2014年7月に シンガポール労働力開発庁(Singapore Workforce Development Agency: WDA)が始めたjob matching のサイト Job Bank  が新しく生まれ変わり、2018年4月から MyCareersFuture.sgとしてスタートしました。

職探しをするためには、まず、自分のスキルを記入しておく必要があります。政府系のサイトは、SingPass でログインします。

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登録されているスキルのなかから自分の持っているスキルを追加し、学歴なども追加していきます。現在、特に職を探しているわけではないので、「職は探してません」を選択しました。

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自分のプロファイルを設定し終わったところで、他に、Lecturer の求職があるかどうか調べてみます。

現在 Lecturer 募集の求人の中で、自分の登録したスキルに求人内容が何%マッチしているかを機械学習で評価し、検索結果が表示されます。

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今現在の私のスキルじゃ、職失ったら次の職がみつからないかも。。。何か新しいこと勉強しよう!

 

References:
The Straits Times: National Jobs Bank launched, currently has 16,000 job postings
https://www.straitstimes.com/singapore/national-jobs-bank-launched-currently-has-16000-job-postings

Channel News Asia: MyCareersFuture.sg replaces Jobs Bank as landing page for jobseekers
https://www.channelnewsasia.com/news/singapore/mycareersfuture-sg-replaces-jobs-bank-as-landing-page-for-10145804

GovTech: 6 hacks to land a great job via MyCareersFuture.sg
https://www.tech.gov.sg/media/technews/hacks-to-land-a-great-job-via-mycareersfuture