myTax Portal

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myTax Portal. (2019, February 9) Retrieved from https://mytax.iras.gov.sg/

シンガポールの納税は源泉徴収ではなく、所得を得ている個人が前年度1月から12月の所得を、翌年の4月に申告する必要があります。シンガポール税務当局(Inland Revenue Authority Of Singapore: IRAS)のほうから、ショートメッセージで申告要求される場合と、特に前年度と同じであれば、申告必要なし (No Filing Requirement)の連絡がきます。

納税関係のサービスは、IRASの myTax Portal から利用できます。このmyTax Portal は2004年から試験的に公開され、2007年から一般にサービスが提供されました。ログインには SingPass が必要です。

過去3年の申告履歴 を閲覧すると、 2019年度の税金の支払い金額については、申告の必要なし と記載されています。

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月々の税金の支払いは、ほとんどの人はGIRO(口座自動引落し)を利用します。支払い履歴や、未払いの税金の残高も確認できます。

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IRAS からは Mobile App は提供されていないようです。Mobile App があったとしても年に1回、納税の時しか使わないかもしれないですね。

 

Reference:

IRAS: Tax Season 2019
https://www.iras.gov.sg/irashome/TaxSeason2019/

National Archives of Singapore: SPEECH BY MRS LIM HWEE HUA,MINISTER OF STATE FOR FINANCE AND TRANSPORT, AT THE OFFICIAL LAUNCH OF MYTAX PORTAL, 28 JUNE 2007, 4.00 PM AT REVENUE HOUSE
http://www.nas.gov.sg/archivesonline/speeches/view-html?filename=20070628983.htm

 

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NLB Mobile

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シンガポールには、国立図書館庁: National Library Board (NLB) のもと26ヵ所に図書館があります。以前から 貸出履歴確認などの e-Services があり、利用者名+NRIC+誕生日を入力してNLBの e-services にログインをしていました。2015年2月からは、 新しく登録したmyLibrary IDとパスワードを利用するように変更され、現在は SingPass からでもログインできます。

2014年9月、Mobile Appが提供され、smartphone から図書館の本についているバーコードを読み込むことにより、貸出記録をつけることができるようになりました。通常は、図書館のカウンターでバーコードを読み込んで本を借りるのですが、Mobile Appを利用すれば、カウンターに並ばなくてもすみます。この Mobile App には、myLibrary IDとパスワードでログインするようになっています。

また、電子書籍リーダーがなくても、携帯から本を読んだり、オーディオブックを聞くことができます。eLearning をクリックすると、Linda.comにリダイレクトされました。

アカウントサービスには、貸出履歴の確認のほか、読みたい本がどの図書館の支店にあるのかを探し、近所の図書館まで配達してもらう予約本お取り置きサービスもあります。

お取り置き本の状況は、以下のように確認できます。例えば、私がお取り置きを依頼している本は、現在指定した図書館の支店に移送中だそうです。

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本のコレクションは、カウンターに行かなくても、図書館の外にあるロッカーから受け取れます。

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Mobile App のアカウントサービスの右上に、ポイントが表示されています。これは、本を1冊借りると1ポイント追加され、4ポイント集めるとブックバグカードと交換できます。

ポイントを交換すると、登録してあるメールアドレスに、ブッグバグカードをもらうためのQRコードが届きます。

図書館においてるブッグバグの交換機でQRを読み込ませると、カードがもらえるという仕組みです。

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子供たちにとても人気で、同じカードがでたときには、友達同士で交換するなどしてブッグバグカード集めを楽しんでいます。カードをもらうには図書館に行かないといけないので、以前よりももっと図書館に行くようになった気がします。

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References:

NLB labs: Borrow library books with your smartphone!
http://www.nlb.gov.sg/labs/borrow-library-books-with-your-smartphone-2/

National Library Board: Mobile Guide
https://www.nlb.gov.sg/static/nlbmobileguide/

Book Bug – Bug List
http://www.nlb.gov.sg/discovereads/book-bugs/list/

Healthy 365

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Healthy 365はシンガポール保健省傘下の政府機関、健康促進局 (Health Promotion Board) から提供されているMobile Appで、スマートブレスと連携して使います。スマートブレスで計測する歩数や心拍数を携帯からシンクロすることによって健康管理をするアプリです。歩数や身体活動量 (MVPA)はポイントに換算され、同じアプリを利用している人同士でポイントのランキングがでます。

アプリ自体はどこにでもありそうなアプリですが、重要なのは、Healthy 365 app が国をあげての健康促進運動に使用されていることです。

まず、Healthy 365をダウンロードして登録すると、スマートブレスがタダで国から支給されるのです!チャレンジに登録すると、どこの郵便局でスマートブレスを受け取ればいいのか mail で連絡があるか、または、会社でチャレンジを開催している場合、会社に登録された分のスマートブレスが配布されます。

現在は、National Steps Challenge Season 4 が2018年の10月末から始まっており、これは国レベルのチャレンジで誰でも参加できます。同時に2019年1月からコーポレートチャレンジも開催されており、勤め先の会社内のチャレンジにも参加できます。これは、指定された会社コードを入力して参加するので、その会社の社員だけが参加できるチャレンジ。同時に両方のチャレンジに参加することもできます。

コーポレートチャレンジには、393の会社や学校、組織が参加しています。(そのうち公共団体は302)。その中で、自分が所属している団体が何位なのか、また企業内チャレンジでは所属している部署が何位なのか確認することができます。

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また、歩数や身体活動量(MVPA)から換算されたポイントは、スーパーやフードコートで使えるクーポンに引換えてもらうことができます。

例えば、1日1万歩以上あるくと最高で40ポイントもらえ、合計で750ポイントためると5ドルのクーポンに引換えることが可能です。

その他、National Steps Challenge (NSC) 参加者に抽選で、シンガポール航空ビジネスクラスでいくニューヨークまでのペア航空券が当たります。

2015年10月に公開された Mobile App ですが、情報通信メディア開発庁 (Infocomm Media Development Authority:IMDA) によると2017年3月の時点で210,000ダウンロード、NSC 参加者は156,000にものぼります。シンガポールの人口は約561万人、うち0 – 19才の人口を除くと大人は440万人。20人に1人がこのHealthy 365 をダウンロードしていることになります。

References:

Health Hub: Healthy 365 app
https://www.healthhub.sg/apps/25/healthy365

Health Hub: National Steps Challenge ™ Season 4 is Here!
https://www.healthhub.sg/programmes/37/nsc

IMDA: Stepping Up to the Healthy Challenge
https://www.imda.gov.sg/infocomm-and-media-news/buzz-central/2016/6/stepping-up-to-the-healthy-challenge

LEARN.gov.sg

シンガポール公務員研修所(Civil Service College: CSC)からLEARN.gov.sg という学習プラットフォームのベータ版が2018年11月から公開されました。

Mobile App をダウンロードして、gov.sg や edu.sg などのメールアドレスを登録するとワンタイムパスワードが登録したメールアドレスに送られてきます。認証が終了すると、Learn.gov.sg に公開されているさまざまなコンテンツを学習できます。ここでは一口サイズの学習アプローチを採用しており、どのコンテンツも 5分くらいで学習できるようにデザインされています。

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私は一日の学習時間目標を 5分に設定してゆっくり勉強中。現在の進捗状況も確認できます。

 

References:

LEARN.gov.sg
https://play.google.com/store/apps/details?id=cxs.cscollege.learn

 

Parents Gateway

2019年1月2日、シンガポールの電子政府から Parent Gateway という、学校と親とが連絡を取り合うためのワンストップサービスが開始されました。

Parents Gateway というMobile App をインストールし、SingPassでログインすると、自分のNRIC(国民登録番号)に紐づいている子供の情報を、電子政府が管理しているデータベースから読み込んでくるという画面にかわります。

 

現在、就学中の子供の名前が表示されました。Mobile App のホーム画面に移動すると、子供の名前が表示されます。

また、うちの子が通っている学校は、Parents Gateway に対応していないようで、学校からの連絡は表示されませんでした。

今までは、担任の先生が個人で、Class DojoといったMobile App を利用して、学校であったことや連絡事項などをクラスの子供の親あてに発信しれくれていました。これからは順次、いろいろな学校がParents Gateway を利用していくことになると思います。

とりあえず子供の情報を確認してみたら、通っている学校の名前の他に学年とクラス名も一緒に表示されてました。クラス名まで電子政府のデータベースに登録されているんだ!ってことにちょっとびっくり。

 

References:

GovTech: A behind-the-scenes look at the Parents Gateway app
https://www.tech.gov.sg/media/technews/behind-the-scenes-look-at-the-parents-gateway-app

Channel News Asia: New mobile app launched for schools to send updates to parents
https://www.channelnewsasia.com/news/singapore/new-mobile-app-launched-for-schools-parents-gateway-11079168

MyInfo

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MyInfo.(2019,  January 23) Retrieved from https://www.singpass.gov.sg/myinfo/intro

2013年1月、シンガポールにおいて個人情報保護法(“Personal Data Protection Act 2012 (PDPA) )が施行されました。個人情報とは、個人が特定できる情報、またはほかの情報と合わせることによって個人が特定できるような情報が「個人情報」として扱われます。(ただしビジネスコンタクトインフォメーションは除外)

シンガポールでは、その個人情報を管理するサイトがあります。2016年5月からスタートしたサービスで、このサイトで一度個人情報を入力し、政府機関による情報共有に関して同意をすると、MyInfo から共有を許可した情報が自動的に提供されるというもの。

2017年3月からは、このサービスが電子政府だけでなく、銀行などからも利用可能となりました。

例えばDBS銀行では、銀行に提出書類に個人の情報をいちいち入力しなくても、MyInfoに情報を登録しておき、情報共有に同意をしておけば、DBS銀行のほうで必要な情報をMyInfo から抽出してくれるので、自分で情報を提供する手間がはぶけます。

つまり、ただの情報のデジタル化なのではなく、プロセスをオンライン化することを目的にしているのが発送の転換です。

ここで、MyInfoで登録しておける情報の一部を紹介します。

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References:

The Straits Times – New MyInfo service cuts hassle of filling in forms for online government services
https://www.straitstimes.com/singapore/new-myinfo-service-cuts-hassle-of-filling-in-forms-for-online-government-services

DBS: More instant with MyInfo
https://www.dbs.com.sg/personal/deposits/bank-with-ease/dbs-myinfo

InfoPier: How Going Digital has Transformed the Public Service
https://www.infopier.sg/blog/-/spblogs/how-going-digital-has-transformed-the-public-service/

 

Parking.sg

シンガポールのMass Rapid Transit (MAS: シンガポールの地下鉄) は以前と比べてかなり便利になりましたが、まだまだ車社会。公共駐車場に駐車する場合には、紙のクーポンかキャッシュカードを使用して駐車料金を払っていました。

2017年10月から始まったサービス”Parking.sg” では、 Mobile App から駐車場の支払が可能になりました。以前は、駐車時間がきれそうになると、車まで戻ってクーポンと追加しないといけませんでした。見回りの人が来た時にクーポンが切れていると、違反切符がきられてしまいます。

Parking.sgでは、例えば1時間分の駐車料金を先に払ったとして、後から駐車時間が1時間以上になってしまう場合には、同じくMobile App から駐車料金を追加できます。これでわざわざ車まで戻らなくてもいい!という便利なアサービスです。

まず、アプリを立ち上げて車両の種類とナンバーを登録し、駐車場を指定します。

駐車時間を指定して、クレジットカード情報を入力して、駐車料金の支払いをすませます。

現在、駐車料金の支払いに使えるのは、Visa, Masterカード、そして American Express デビット・クレジットカードのみ。
このアプリとクレジットカードがあれば、マレーシアからの車でもクーポンなしで駐車料金を払うことができます。

追記(2019年3月3日):国家開発省 (Ministry of National Development)によると、2017年10月に Mobile App が一般に使われるようになってから、55万台の車両、60%以上の車によって Parking.sgが利用されています。 この Mobile appが公開された当時は、18万冊のパーキングクーポンが販売されましたが、2018年12月の時点では、その3分の1以下の5万冊のパーキングクーポンが販売されました。

References:

Housing & Development Board (HDB): Coupon Parking
https://www.hdb.gov.sg/cs/infoweb/car-parks/short-term-parking/coupon-parking

HDB: More convenience with Parking.sg app when it is available for download on 1 October 2017
https://www.hdb.gov.sg/cs/infoweb/press-releases/more-convenience-with-parking.sg-app

Ministry of National Development: Written Answer by Ministry of National Development on use of parking.sg app
https://www.mnd.gov.sg/newsroom/parliament-matters/view/written-answer-by-ministry-of-national-development-on-use-of-parking.sg-app

HealthHub

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HealthHub. (2018, December 12) Retrieved from https://www.healthhub.sg/

The Health Promotion Board (HPB:シンガポール健康促進局)によって2015年10月に開始された公立の病院で受けた健康診断の結果や、病院の予約を確認することができるポータルサイト。

自分の履歴だけでなく、子供を含めた家族の健康管理をすることができる。

一番便利だと思うのは、子供の予防接種の履歴が一覧で表示されること。

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PDFフォーマットでダウンロードも可能で、これは小学校入学時の必要書類の一つになっています。

また子供の健康診断の結果も、学校からプリントアウトされたものが渡されますが、なくしてしまった!という場合には、このポータルサイトから確認できます。

シンガポールの小学校には歯医者さんがいて、簡単な虫歯治療は無料。学校でつめ物をしてもらったときの履歴も同じように表示されます。

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Mobile App バージョンもあります。

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Reference:

The Straits Times: HealthHub launched: 7 things about the new online portal and app
https://www.straitstimes.com/singapore/health/healthhub-launched-7-things-about-the-new-online-portal-and-app

SingPass

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Singpass. (2018, November 5) Retrieved from https://www.singpass.gov.sg

SingPass は、シンガポール政府から提供されるあらゆるサービスにアクセスするための共通のパスワードを提供するために2003年3月にスタート。
その利便性から、2003年に450万件であった利用トランザクション数は、2013年には5,700万件にものぼり、10年間でその数は10倍以上にもなりました。

– 2FA(SingPass 2 Step Verification)
近年セキュリティが厳しくなり、パスワードだけでなく、携帯番号の登録が必要になりました。 これを 2-Step Verification (Two Factor Authentication : 2FA)といい、ログインの際に SingPassのパスワードを入力後、登録した携帯番号にSMSでワンタイムパスワードが送られてくるというものです。2016年7月からは、この2段階認証を設定していない場合、政府から提供されるサービスにアクセスができなくなっています。
– SingPass Mobile App –
2018年10月、SingPass Mobile Appが公開。自身の指紋や、登録した6桁のパスコードを携帯から入力することにより、個人認証されます。また、QRコードによる認証ログインも可能。

Reference:

Singpass – Fact Sheet

クリックしてSingPass–Factsheetpdf.pdfにアクセス

Today Online – Access e-Gov services your fingerprints https://www.todayonline.com/singapore/access-e-government-services-your-fingerprints-new-singpass-mobile-app