Healthy 365はシンガポール保健省傘下の政府機関、健康促進局 (Health Promotion Board) から提供されているMobile Appで、スマートブレスと連携して使います。スマートブレスで計測する歩数や心拍数を携帯からシンクロすることによって健康管理をするアプリです。歩数や身体活動量 (MVPA)はポイントに換算され、同じアプリを利用している人同士でポイントのランキングがでます。
アプリ自体はどこにでもありそうなアプリですが、重要なのは、Healthy 365 app が国をあげての健康促進運動に使用されていることです。
まず、Healthy 365をダウンロードして登録すると、スマートブレスがタダで国から支給されるのです!チャレンジに登録すると、どこの郵便局でスマートブレスを受け取ればいいのか mail で連絡があるか、または、会社でチャレンジを開催している場合、会社に登録された分のスマートブレスが配布されます。
現在は、National Steps Challenge Season 4 が2018年の10月末から始まっており、これは国レベルのチャレンジで誰でも参加できます。同時に2019年1月からコーポレートチャレンジも開催されており、勤め先の会社内のチャレンジにも参加できます。これは、指定された会社コードを入力して参加するので、その会社の社員だけが参加できるチャレンジ。同時に両方のチャレンジに参加することもできます。
コーポレートチャレンジには、393の会社や学校、組織が参加しています。(そのうち公共団体は302)。その中で、自分が所属している団体が何位なのか、また企業内チャレンジでは所属している部署が何位なのか確認することができます。
また、歩数や身体活動量(MVPA)から換算されたポイントは、スーパーやフードコートで使えるクーポンに引換えてもらうことができます。
例えば、1日1万歩以上あるくと最高で40ポイントもらえ、合計で750ポイントためると5ドルのクーポンに引換えることが可能です。
その他、National Steps Challenge (NSC) 参加者に抽選で、シンガポール航空ビジネスクラスでいくニューヨークまでのペア航空券が当たります。
2015年10月に公開された Mobile App ですが、情報通信メディア開発庁 (Infocomm Media Development Authority:IMDA) によると2017年3月の時点で210,000ダウンロード、NSC 参加者は156,000にものぼります。シンガポールの人口は約561万人、うち0 – 19才の人口を除くと大人は440万人。20人に1人がこのHealthy 365 をダウンロードしていることになります。
References:
Health Hub: Healthy 365 app
https://www.healthhub.sg/apps/25/healthy365
Health Hub: National Steps Challenge ™ Season 4 is Here!
https://www.healthhub.sg/programmes/37/nsc
IMDA: Stepping Up to the Healthy Challenge
https://www.imda.gov.sg/infocomm-and-media-news/buzz-central/2016/6/stepping-up-to-the-healthy-challenge