myCPF

1955年に設立されたシンガポールの年金制度は、中央積立基金 (Central Provident Fund: CPF)と呼ばれるもので、お給料から天引きされたお金が個人のCPFの口座に積み立てられ、定年時に積立金全額プラス利子の受給があるという制度です。

CPFには3つアカウントがあります。
Ordinary Account (OA) - 家、保険、投資、教育費などに使える
MediSave Account (MA)​ – 入院費や一部の医療関係に支払いに使える
Special Account (SA)​ – 定年になるまで引き下ろし不可

家の購入の際にCPFからお金を使いたかったり、医療関係の支払いでCPFからお金を使いたい場合には、CPFの残高証明が必要となります。 2004年1月から開始された my CPF Portal (www.cpf.gov.sg) では、残高証明を自分でプリントアウトすることができます。

2018年3月から、Mobile App が利用可能になり、現在の積立金額や月々の積立金額履歴が閲覧できるようになりました。

CPF は政府系組織で初めて PayNow への対応をスタートさせました。55歳以上のCPF加入者は自分が積み立てた積立金からの一部が利用可能となります。そこで、2018年3月から、55歳以上のCPF加入者は、積立金の引き下ろしにPayNowが利用できます。

またCPFでは、Special Accountにキャッシュで追加の積立をすると所得控除され、利子も増えるので、追加積立を推奨しています。PayNow に対応しているDBS/POSB, UOB, OCBC, Standard Chartered Bank, Maybank または Bank of Chinaの銀行口座から追加積立できます。

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myCPF: (2019, February 10) Retrieved from http://www.cpf.gov.sg

試しに、PayNow QRを利用して 500ドルを自分のSpecial Account に転送します。リクエストをするとQRコードが表示されるので、上記のPayNowに対応しているMobile App からQRコードを読み込み転送終了です。

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myCPF: (2019, February 10) Retrieved from http://www.cpf.gov.sg

* QRコードは加工して読めなくしてあります。

OCBC PayAnyone Mobile Appを利用して、OCBCの口座から転送してみます。OCBCは、一番最初にCPFのPayNow に対応した銀行です。(OCBCは、2016年5月、東南アジアで最初に Open API platform に対応した銀行で、積極的にAPIの公開をしています。)

転送が終了というメッセージがでたので、myCPF Mobile App にログインして確認してみましたが、残高に変更なし。。。PayNow を使っているからといって、すぐに転送が完了するわけではないようです。

myCPF Portal の e-Service にある My Activities で確認すると、私の転送は Pending Approval (承認待ち)になっていました。ちょっと不安。。。でもシンガポールのシステムだから大丈夫かな。

**追記**
翌朝、登録したメールアドレスに転送が承認されたとメールがありました。そして、私のSpecial Accountに$500加算されていました。

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References:

Central Provident Fund Board
https://www.cpf.gov.sg/

NCS Pte. Ltd.: Bridging the Digital Divide
https://www.ncs.com.sg/documents/20184/73726/Bridging+the+Digital+Divide_CPF+%28062009%29.pdf/b80dbe82-a790-4f88-aec4-0e0ab2eb99bc

Channel News Asia:CPF members can receive lump sum withdrawal via PayNow: Vivian Balakrishnan
https://www.channelnewsasia.com/news/singapore/paynow-cpf-lump-sum-withdrawal-vivian-balakrishnan-10002932

OCBC Group: OCBC Bank and CPF Board’s PayNow collaboration off to a strong start
https://www.ocbc.com/group/media/release/2018/ocbc_bank_and_cpf_boards_paynow_collaboration_off_to_strong_start.html

NLB Mobile

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シンガポールには、国立図書館庁: National Library Board (NLB) のもと26ヵ所に図書館があります。以前から 貸出履歴確認などの e-Services があり、利用者名+NRIC+誕生日を入力してNLBの e-services にログインをしていました。2015年2月からは、 新しく登録したmyLibrary IDとパスワードを利用するように変更され、現在は SingPass からでもログインできます。

2014年9月、Mobile Appが提供され、smartphone から図書館の本についているバーコードを読み込むことにより、貸出記録をつけることができるようになりました。通常は、図書館のカウンターでバーコードを読み込んで本を借りるのですが、Mobile Appを利用すれば、カウンターに並ばなくてもすみます。この Mobile App には、myLibrary IDとパスワードでログインするようになっています。

また、電子書籍リーダーがなくても、携帯から本を読んだり、オーディオブックを聞くことができます。eLearning をクリックすると、Linda.comにリダイレクトされました。

アカウントサービスには、貸出履歴の確認のほか、読みたい本がどの図書館の支店にあるのかを探し、近所の図書館まで配達してもらう予約本お取り置きサービスもあります。

お取り置き本の状況は、以下のように確認できます。例えば、私がお取り置きを依頼している本は、現在指定した図書館の支店に移送中だそうです。

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本のコレクションは、カウンターに行かなくても、図書館の外にあるロッカーから受け取れます。

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Mobile App のアカウントサービスの右上に、ポイントが表示されています。これは、本を1冊借りると1ポイント追加され、4ポイント集めるとブックバグカードと交換できます。

ポイントを交換すると、登録してあるメールアドレスに、ブッグバグカードをもらうためのQRコードが届きます。

図書館においてるブッグバグの交換機でQRを読み込ませると、カードがもらえるという仕組みです。

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子供たちにとても人気で、同じカードがでたときには、友達同士で交換するなどしてブッグバグカード集めを楽しんでいます。カードをもらうには図書館に行かないといけないので、以前よりももっと図書館に行くようになった気がします。

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References:

NLB labs: Borrow library books with your smartphone!
http://www.nlb.gov.sg/labs/borrow-library-books-with-your-smartphone-2/

National Library Board: Mobile Guide
https://www.nlb.gov.sg/static/nlbmobileguide/

Book Bug – Bug List
http://www.nlb.gov.sg/discovereads/book-bugs/list/

Beat the Jam

シンガポールは何かと物価が高いので、マレーシアのジョホールバルに住んで、シンガポールに出勤&登校する人たちもいて、通勤時間帯はそれなりに混みます。毎朝出国&入国を繰り返すわけで、それぞれの入管の混み具合は、国をまたいで通勤通学している人にはとても重要です。

そこで入管の混み具合をチェックできるいくつかのMobile App から Beat the Jam を紹介したいと思います。

まず、シンガポールからジョホール、またはジョホールからシンガポールに行くとき、だいたい入管をどれくらいで通過できるか確認できます。

週末はとくに入管は混むのですが、今週末は特別です。
今年は2月4日(月)が旧正月前日。祝日は旧正月初日と2日目だけですが、学校やオフィスはだいたい旧正月前日は半日営業となるので、月曜日の午前中に休みをとると5日連休となります。そこで、1日の金曜の夕方からシンガポールからマレーシアへの帰省が始まりました。通常、旧正月の前日は、多くの中華系の家族は家族みんな集まって食事(Reunion Dinner)をするので、それに間に合うように帰省がはじまるのです。

入管は2箇所あり、ジョホール市内にいく方はCauseway、ジョホール市内を通らない方は2nd Link。Causewayでは土曜日の朝3時の時点で渋滞が始まっており、午後2時でも入管を通過するのに3~4時間かかっているようです。

Liveカメラと、Google Mapからも混み具合が確認できます。

他にはマレーシアリンギットとシンガポールドルの為替情報や、マレーシアのガソリンの値段もあります。

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24時間の混雑予想もでているのですが、7日前の混雑具合との比較なので、旧正月の場合は当てにならないかも。旧正月の場合は過去の旧正月前後の情報を参考にしたほうが正確だとおもいます。

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References:

Mortorist.sg: The Best and Worst Times to Drive to Malaysia This CNY
https://www.motorist.sg/article/350/the-best-and-worst-times-to-drive-to-malaysia-this-cny

Healthy 365

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Healthy 365はシンガポール保健省傘下の政府機関、健康促進局 (Health Promotion Board) から提供されているMobile Appで、スマートブレスと連携して使います。スマートブレスで計測する歩数や心拍数を携帯からシンクロすることによって健康管理をするアプリです。歩数や身体活動量 (MVPA)はポイントに換算され、同じアプリを利用している人同士でポイントのランキングがでます。

アプリ自体はどこにでもありそうなアプリですが、重要なのは、Healthy 365 app が国をあげての健康促進運動に使用されていることです。

まず、Healthy 365をダウンロードして登録すると、スマートブレスがタダで国から支給されるのです!チャレンジに登録すると、どこの郵便局でスマートブレスを受け取ればいいのか mail で連絡があるか、または、会社でチャレンジを開催している場合、会社に登録された分のスマートブレスが配布されます。

現在は、National Steps Challenge Season 4 が2018年の10月末から始まっており、これは国レベルのチャレンジで誰でも参加できます。同時に2019年1月からコーポレートチャレンジも開催されており、勤め先の会社内のチャレンジにも参加できます。これは、指定された会社コードを入力して参加するので、その会社の社員だけが参加できるチャレンジ。同時に両方のチャレンジに参加することもできます。

コーポレートチャレンジには、393の会社や学校、組織が参加しています。(そのうち公共団体は302)。その中で、自分が所属している団体が何位なのか、また企業内チャレンジでは所属している部署が何位なのか確認することができます。

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また、歩数や身体活動量(MVPA)から換算されたポイントは、スーパーやフードコートで使えるクーポンに引換えてもらうことができます。

例えば、1日1万歩以上あるくと最高で40ポイントもらえ、合計で750ポイントためると5ドルのクーポンに引換えることが可能です。

その他、National Steps Challenge (NSC) 参加者に抽選で、シンガポール航空ビジネスクラスでいくニューヨークまでのペア航空券が当たります。

2015年10月に公開された Mobile App ですが、情報通信メディア開発庁 (Infocomm Media Development Authority:IMDA) によると2017年3月の時点で210,000ダウンロード、NSC 参加者は156,000にものぼります。シンガポールの人口は約561万人、うち0 – 19才の人口を除くと大人は440万人。20人に1人がこのHealthy 365 をダウンロードしていることになります。

References:

Health Hub: Healthy 365 app
https://www.healthhub.sg/apps/25/healthy365

Health Hub: National Steps Challenge ™ Season 4 is Here!
https://www.healthhub.sg/programmes/37/nsc

IMDA: Stepping Up to the Healthy Challenge
https://www.imda.gov.sg/infocomm-and-media-news/buzz-central/2016/6/stepping-up-to-the-healthy-challenge

LEARN.gov.sg

シンガポール公務員研修所(Civil Service College: CSC)からLEARN.gov.sg という学習プラットフォームのベータ版が2018年11月から公開されました。

Mobile App をダウンロードして、gov.sg や edu.sg などのメールアドレスを登録するとワンタイムパスワードが登録したメールアドレスに送られてきます。認証が終了すると、Learn.gov.sg に公開されているさまざまなコンテンツを学習できます。ここでは一口サイズの学習アプローチを採用しており、どのコンテンツも 5分くらいで学習できるようにデザインされています。

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私は一日の学習時間目標を 5分に設定してゆっくり勉強中。現在の進捗状況も確認できます。

 

References:

LEARN.gov.sg
https://play.google.com/store/apps/details?id=cxs.cscollege.learn

 

Parents Gateway

2019年1月2日、シンガポールの電子政府から Parent Gateway という、学校と親とが連絡を取り合うためのワンストップサービスが開始されました。

Parents Gateway というMobile App をインストールし、SingPassでログインすると、自分のNRIC(国民登録番号)に紐づいている子供の情報を、電子政府が管理しているデータベースから読み込んでくるという画面にかわります。

 

現在、就学中の子供の名前が表示されました。Mobile App のホーム画面に移動すると、子供の名前が表示されます。

また、うちの子が通っている学校は、Parents Gateway に対応していないようで、学校からの連絡は表示されませんでした。

今までは、担任の先生が個人で、Class DojoといったMobile App を利用して、学校であったことや連絡事項などをクラスの子供の親あてに発信しれくれていました。これからは順次、いろいろな学校がParents Gateway を利用していくことになると思います。

とりあえず子供の情報を確認してみたら、通っている学校の名前の他に学年とクラス名も一緒に表示されてました。クラス名まで電子政府のデータベースに登録されているんだ!ってことにちょっとびっくり。

 

References:

GovTech: A behind-the-scenes look at the Parents Gateway app
https://www.tech.gov.sg/media/technews/behind-the-scenes-look-at-the-parents-gateway-app

Channel News Asia: New mobile app launched for schools to send updates to parents
https://www.channelnewsasia.com/news/singapore/new-mobile-app-launched-for-schools-parents-gateway-11079168

Parking.sg

シンガポールのMass Rapid Transit (MAS: シンガポールの地下鉄) は以前と比べてかなり便利になりましたが、まだまだ車社会。公共駐車場に駐車する場合には、紙のクーポンかキャッシュカードを使用して駐車料金を払っていました。

2017年10月から始まったサービス”Parking.sg” では、 Mobile App から駐車場の支払が可能になりました。以前は、駐車時間がきれそうになると、車まで戻ってクーポンと追加しないといけませんでした。見回りの人が来た時にクーポンが切れていると、違反切符がきられてしまいます。

Parking.sgでは、例えば1時間分の駐車料金を先に払ったとして、後から駐車時間が1時間以上になってしまう場合には、同じくMobile App から駐車料金を追加できます。これでわざわざ車まで戻らなくてもいい!という便利なアサービスです。

まず、アプリを立ち上げて車両の種類とナンバーを登録し、駐車場を指定します。

駐車時間を指定して、クレジットカード情報を入力して、駐車料金の支払いをすませます。

現在、駐車料金の支払いに使えるのは、Visa, Masterカード、そして American Express デビット・クレジットカードのみ。
このアプリとクレジットカードがあれば、マレーシアからの車でもクーポンなしで駐車料金を払うことができます。

追記(2019年3月3日):国家開発省 (Ministry of National Development)によると、2017年10月に Mobile App が一般に使われるようになってから、55万台の車両、60%以上の車によって Parking.sgが利用されています。 この Mobile appが公開された当時は、18万冊のパーキングクーポンが販売されましたが、2018年12月の時点では、その3分の1以下の5万冊のパーキングクーポンが販売されました。

References:

Housing & Development Board (HDB): Coupon Parking
https://www.hdb.gov.sg/cs/infoweb/car-parks/short-term-parking/coupon-parking

HDB: More convenience with Parking.sg app when it is available for download on 1 October 2017
https://www.hdb.gov.sg/cs/infoweb/press-releases/more-convenience-with-parking.sg-app

Ministry of National Development: Written Answer by Ministry of National Development on use of parking.sg app
https://www.mnd.gov.sg/newsroom/parliament-matters/view/written-answer-by-ministry-of-national-development-on-use-of-parking.sg-app