DBS PayLah!

シンガポールで一番最初にQRコードを仕様した決済サービスを始めたのはDBS。DBS PayLahというMobile Wallet は2014年から開始されました。

たとえば、お店で2ドルの買い物をしてMobile Wallet から支払う場合。DBS PayLah!にログインすると、私の Mobile Wallet に5ドルはいってるのがわかります。Mobile Wallet には、”MANAGE”をクリックして口座からいつでも追加できます。

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次に Scan QRからお店のQRコードを読み取ると、お店の名前がでてくるので、指定された金額を入力し、

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確認画面で確認してから、”LET’S GO!”。

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支払終了画面をお店の人に確認してもらえたら決済完了。自分の Mobile Wallet から2ドル使われたのがわかります。

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Cheersというコンビニだと、お店のコードと支払額が指定されたQRコードがレシートに表示されて、Scan QR からQRコードを読み込むと、金額を自分で入力することなく送金終了。

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*QRコードは加工して読めなくしてあります。

お店での支払いだけでなく、携帯番号を指定して、友達に送金することも可能です。相手の携帯でPayLah が使われている場合には、PayLah の e-wallet にお金が入りますが、PayLah ではなく、携帯が銀行口座に紐づけされているだけあれば、PayNowを利用して銀行口座に送金されます。

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シンガポールではキャッシュレス化が加速しており、屋台でも携帯で決済可能。

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References:
DBS: DBS PayLah!
https://www.dbs.com.sg/personal/deposits/pay-with-ease/dbs-paylah

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OCBC Pay Anyone ™

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シンガポールのメジャーなeWallet 携帯アプリをインストールしてみました。せっかくシンガポールの3行(OCBC、DBS、UOB)に口座を持っているので試してみようと思います。

まずはOCBC Pay Anyone から。こちらは、2017年5月にスタートしたOCBCの Mobile App。ログインするには iBanking のIDとパスワードが必要です。

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その後、ワンタイムパスワードのトークンを使うか、SMSで送られてくる6桁のパスワードを入力すると、ログイン完了。

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画面は至ってシンプルで、QRコードを読み込んで支払いをしたり、

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PayNowと同じように、OCBCの自分の口座から、携帯番号を指定した相手に送金可能。

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Facebookを利用すれば、自分と送金した相手にのみFacebook経由で送金の確認をすることができる。

最後のEmailの機能。これは、Emailを指定しただけで相手に送金ができてしまいます。どうやって送金されるんだろう? ということで試してみました。

まずは、OCBC Pay Anyoneの携帯アプリから私のgmailアカウントを指定して、5セント送ることにします♪

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次に、送金相手(Emailアドレスの持ち主)との間の、6桁の秘密のパスコードを指定します。確認画面のあと、送金完了のメッセージが表示されます。

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では、送金相手のほうを見てみます。Gmailに、NAMI IMANISHIから5セント送られてきたというメールが届きました。

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Collect Money のリンクをクリックすると、OCBC Pay Anyoneのサービスを利用することに対して同意が求められ、次に秘密のパスコードを入力するように促されます。

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この5セントを入金したい銀行と口座を指定します。

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確認画面から入金する銀行と口座番号を確認し、入金が完了。

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また、OCBC Pay Anyone を利用して送金した側には、送金した相手がお金を受け取ったというメッセージが送られます。

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送金する側はメールアドレスを指定するだけで簡単に送金できるのだけど、受取側は、口座番号を入力しないといけないので、口座番号がわかるものが手元にないといけません。口座番号を調べなくちゃいけないのがちょっと手間かも。

Reference:

OCBC Pay Anyone ™
https://www.ocbc.com/personal-banking/online-banking/payanyone.html

 

OCBC Group: OCBC Bank Launches Cashless QR Code Payments with its First Standalone Mobile Payments App
https://www.ocbc.com/group/media/release/2017/ocbc-bank-launches-payanyone-mobile-payment-app.html

Razer Pay

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Razer はサンフランシスコにグローバル本社をかまえるゲーミングデバイスメーカー。

そのゲーミングデバイスメーカーが e-wallet サービス、Razer Payをマレーシアで開始したのは、2018年7月、数か月前のこと。マレーシアでは、セブンイレブン、スターバックスなどのリテールサービスや飲食店6000店舗以上でRazer Pay で支払いが可能です。

自分の口座のある銀行からRazer Pay にお金を追加するか、またはセブンイレブンにて追加することも可能。

使い方は、Razer Pay のモバイル画面から、Pay (支払い)ボタンをおすと、自分のe-wallet を示すQRコードとバーコードが携帯の画面に表示される。それをセブンイレブンなどのキャッシャーでスキャンし、キャッシャーから支払い金額が入力され決済されると、携帯の画面にTransaction Successful という決済が終了したというメッセージが表示される。

そのRazer Pay が シンガポールのNETSと提携を発表しました。シンガポールでも2019年最初の四半期にはサービスが開始されるようです。

References:

Tech in Asia: Malaysia is the first country to get Razer Pay, Razer’s long-awaited digital wallet
https://www.techinasia.com/razer-pay-launch-malaysia

Razer Press: Razer Pay partners NETS to launch in Singapore in Q1 2019
https://press.razer.com/press-releases/razer-pay-partners-nets-to-launch-in-singapore-in-q1-2019/

 

 

 

DBS MAX

NETS(Network for Electronic Transfers)は、デビットカードと同様の機能をもち、よく利用される決済方法。しかし、小さいお店でNETSを導入するには、端末代など経費がかかってしまう。

そこで、それぞれの銀行のMobile Apps についている Scan and Pay機能を利用すれば、クレジットカードやNETSの決済端末を用意することもない。

お客さんの決済手順は以下:

1.そのお店用に銀行から用意されたQRコードを、お客さんがの携帯のScan and Pay機能を利用して読み込む

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*QRコードは加工して読めなくしてあります。

2.ワンタイムパスワードが送られてくるので、その6桁の番号を入力

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3.携帯番号に紐づけされたお客さんの銀行口座から、お店にいくら支払うのか支払額を入力する

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4.確認画面で確認後、決済終了。

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お店のほうでは、同じく携帯端末から送金されたことを確認できる。

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NETSを利用した際、お店が払う手数料は決済代金の0.8%だが、DBS MAXの利用した場合の手数料は、0.25%でかなりお得。

こちら、2018年11月末から一般利用が可能です。

このデモを見るのに、1セント寄付しちゃった。。。

 

Reference:

NETS – Price Guide

クリックしてPrice%20Guide.pdfにアクセス

DBS to launch Singapore’s first mobile-based QR payment collection solution to improve cash flows for SMEs
https://www.dbs.com/newsroom/DBS_to_launch_Singapores_first_mobile_based_QR_payment_collection_solution_to_improve_cash_flows_for_SMEs

 

自動車事故を起こしてしまった場合、、、

誰でも起こりうる自動車事故。

もし事故で車が損傷してしまった場合、その気になる修理代を、携帯から撮影された写真をもとに車の損傷具合を判断してくれる、Oversea-Chinese Banking Corporation Limited (OCBC)の自動車保険のサービス。Minor / Moderate / Severe Damage (軽度、中程度、重度)に分類し、だいたいの修理代の目安を教えてくれます。

こちらは、Proof of Concept (PoC: 概念実証)が終了しただけなので、まだ実際にサービスは開始されてません。

サービスが開始されても、できれば使わないでいたい。。。

Fairness, Ethics, Accountability and Transparency (FEAT) Principles

2018年11月、AIやデータ分析を金融業界で利用するにあたって、公平性・道德・説明責任・透明性の規範をシンガポール金融管理局が公表しました。

— 抜粋 —

– 個人情報を利用したAI・データ分析駆動型の意思決定は、その正当性を理由づけなければならない。

– AI・データ分析駆動型の意思決定に使用されたデータやデータモデルは、定期的に見直し、その精度や関連性を検証しなければならない。

– AI・データ分析駆動型の意思決定は、少なくとも人が行う意思決定と同じ理論基準で行われるべきである。

– AI・データ分析駆動型の意思決定の利用は、適切な社内の権限のある機関によって承認されなければならない。

– 国民の信頼を高めるために、AI・データ分析の使用は、データ主体に一般的なコミュニケーションの一部として積極的に開示されるべきである。

 

References:

MAS introduces new FEAT Principles to promote responsible use of AI and data analytics
http://www.mas.gov.sg/News-and-Publications/Media-Releases/2018/MAS-introduces-new-FEAT-Principles-to-promote-responsible-use-of-AI-and-data-analytics.aspx

Principles to Promote Fairness, Ethics, Accountability and Transparency (FEAT) in the Use of Artificial Intelligence and Data Analytics in Singapore’s Financial Sector

クリックしてFEAT%20Principles%20Final.pdfにアクセス

 

SingPass

singpass

Singpass. (2018, November 5) Retrieved from https://www.singpass.gov.sg

SingPass は、シンガポール政府から提供されるあらゆるサービスにアクセスするための共通のパスワードを提供するために2003年3月にスタート。
その利便性から、2003年に450万件であった利用トランザクション数は、2013年には5,700万件にものぼり、10年間でその数は10倍以上にもなりました。

– 2FA(SingPass 2 Step Verification)
近年セキュリティが厳しくなり、パスワードだけでなく、携帯番号の登録が必要になりました。 これを 2-Step Verification (Two Factor Authentication : 2FA)といい、ログインの際に SingPassのパスワードを入力後、登録した携帯番号にSMSでワンタイムパスワードが送られてくるというものです。2016年7月からは、この2段階認証を設定していない場合、政府から提供されるサービスにアクセスができなくなっています。
– SingPass Mobile App –
2018年10月、SingPass Mobile Appが公開。自身の指紋や、登録した6桁のパスコードを携帯から入力することにより、個人認証されます。また、QRコードによる認証ログインも可能。

Reference:

Singpass – Fact Sheet

クリックしてSingPass–Factsheetpdf.pdfにアクセス

Today Online – Access e-Gov services your fingerprints https://www.todayonline.com/singapore/access-e-government-services-your-fingerprints-new-singpass-mobile-app