マレーシアに来ているので、マレーシア発の e-Wallet を紹介します。Touch’n Go は日本のパスモのような smart card で、1997年から高速の料金所や、電車やチケットの購入などに使われています。
↓は映画館のチケット販売機での写真です。
2018年の始め、マレーシアの中央銀行 Bank Negara Malaysia が、Touch’n Go のe-Wallet 開始にゴーサインをだしたというニュースがありました。少しずつバージョンアップがされているようですが、現在のMobile Appは、Touch’n Goカードの残高管理、e-Wallet の機能の他、QRコードを利用してのTaxiの支払い機能、RFID追跡機能もあります。
まずインストールして登録画面に行くと、シンガポールかマレーシアの国コードが表示されるので、マレーシアとシンガポールに住んでいる人を対象としているようです。
まずはe-Wallet 機能、例えば、10マレーシアリンギットをe-Walletに追加したい場合(リロードする場合)、
クレジットカードから追加するか、マレーシアの主な銀行口座から追加できます。
この Mobile App に2019年1月から、RFID (Radio-Frequency Identification)の追跡機能が追加されました。
Touch’n Go カードはもともと名前の通り、高速の料金所などでカードを接触させ支払いをしてから通りすぎるために使われていました。いちいち料金所で止まらないといけないため、料金所での渋滞を減らせません。その後、Smart Tag が利用され始めましたが、これもセンサーが弱いとゲートが開かないことがあり、あまり広く使われていません。そこで、マレーシア政府はRFID方式に移行することにしました。Smart Tagには電池が必要ですが、RFID方式は、車両にステッカータイプのRFIDタグを貼り付けるだけで、電池交換は必要ありません。この車両にはるRFIDタグの利用は、Touch’n Go e-Wallet の利用者で、マレーシアで登録されている車のみです。
将来的にシンガポールで登録されている車も登録可能かどうかはわかりません。当面、私はTouch’n Go e-Waller は利用できそうですが、RFID追跡機能は使えなさそうです。
シンガポール登録の車によるマレーシア国内で犯した交通違反の罰金滞納件数が膨らんでいるというニュースはたまに聞くのですが、シンガポール登録の車もRFIDタグの利用を義務化させれば、シンガポール登録の車による交通違反の罰金滞納の問題も解決できるのではないでしょうか。
References:
Touch’n Go: Mobile Payment
https://www.touchngo.com.my/html/mobile_payment.aspx
Marketing: Touch ‘n Go gets green light in launching mobile e-wallet
https://www.marketing-interactive.com/touch-n-go-gets-green-light-in-launching-mobile-e-wallet/
New Straits Times: Touch ‘n Go to launch RFID system in Jan 2019
https://www.nst.com.my/cbt/2018/09/414053/touch-n-go-launch-rfid-system-jan-2019